最近は顕微鏡での写真撮影が簡単になってきました。
当店で扱っているAmScopeのカメラには、写真撮影、動画撮影、画像処理などの多機能アプリケーションが付属しています。今回はこのアプリを使って、EDF(Extended Depth of Focus)=焦点深度合成 を行った例をご紹介します。
まずは下の写真をご覧ください。これは、カミキリムシ(標本)をマクロレンズで撮影したものです。まず、①~⑫のように、ピント位置を少しずつずらして撮影します。①は触覚、⑤は眼、⑫は前足にピントが合っている状態です。これらの12枚の写真のピントが合っているところだけをこのアプリで合成したのが一番上の写真です。もっと細かくピントをずらして撮影すると、よりきれいな画像を得ることができます。
顕微鏡やマクロレンズで撮影した写真は、ピントの合う範囲(被写界深度)が非常に狭く、焦点深度合成 EDF(Extended Depth of Focus)はとても有効です。
【EDF 作成方法】
1.まず、アプリに合成する元の画像を読み込みます。そして、プロセス>EDF拡張被写界深度合成 を選択します。
2.合成条件などを、画面に従って入力していきます。
3.しばらくすると合成結果が画面に表示されます。
以上でEDF 深度合成画像の完成です。
このような非常に簡単な操作でEDF画像を作成することができます。